大人が身につけておきたい算数力
「算数とは何か」がわかる本
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- 著者名
- 坪野圭介
- ISBN
- 978-4-86064-159-7
- ページ数
- 200ページ
- 判型
- A5判 並製
- 価格
- 定価1,650円(本体1,500円+税10%)
- 発売日
- 2007年07月23日発売
- 目次
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内容紹介
算数を通して学ぶことは、大きく二つに分けられます。一つは算数が扱う概念そのもの、もう一つは算数の問題の解き方です。この本ではまず第1部で「算数の概念」を学ぶことで算数の全体像をつかみ、第2部で算数のあらゆる問題に対するアプローチのしかた、「算数の思考法」を身につけていきます。算数を自由に操れるようになることで、日常生活にも役立つ「抽象化能力」を養います。…
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著者コメント
突然ですが、「算数」とは何でしょうか。足し算、引き算、掛け算、割り算という四則計算を思い浮かべる人もいれば、つるかめ算、植木算、仕事算、・・・という文章題を思い浮かべる人もいると思います。どちらも正解ですが、どちらも不正解です。どちらも算数の一部分ではありますが、算数の全体ではありません。この本は、普段なかなか考えることのできない算数の全体について考えてもらい、算数を自由に使いこなせるようになってもらうための本です。
書店に山ほどある算数の問題集や参考書には、細かい単元と問題ごとの解法ばかりが並んでいます。また、学校や塾でもそのような細かい単元を順番に教わるのが普通です。限られた時間の中で行われる学校教育や受験教育では、解法の暗記と反復練習に終始せざるをえないのが現状です。しかし、単元ごとに区切られた問題をただただ解いていく人の頭の上にはいつも、「自分はそもそも何を、どうして勉強しているんだろう」という大きな「?」が乗っかったままです。算数の、全体像が分からないからです。そこでこの本では、ひとつひとつの問題の解き方より一歩手前にあるはずの、算数全体の考え方・どんな問題にも共通している思考法を分かりやすく掴み出してみたいと思います。算数が好きだという人にも、もう一度最初から学び直したいという人にも、子どもに勉強を教えたいという人にも、楽しく読んでいただきたいと思います。
では、個別の解法より一歩手前にある「思考法」とは一体何なのでしょうか。簡単にいってしまえば、それは算数的な概念を自由に操る「抽象化能力」と、与えられた情報を整理して論理的に処理する「一般的な問題処理能力」です。ものごとを比較したり抽象化したりし、論理的に情報処理するという能力は、算数の問題を解くときだけでなく、日常生活の中のあらゆる思考の基本です。机の外で出会う問題は、算数と違って答えがひとつではありませんが、考える方法は同じなのです。算数で学んだことは、普段の思考の中でも必ず役に立つはずです。
私は現在、大学に通うかたわら家庭教師の仕事をしています。プロの先生や研究者の方に比べたら経験は浅いかもしれませんが、だからこそはじめて算数を学ぶ人や子どもと同じ視点から、「算数って何だろう」「何のために算数を勉強するのだろう」「算数ができると何になるんだろう」といった素朴な疑問について真剣に考えてきました。
算数は、とても面白い教科です。そして、学ぶ意義のある大切な教科でもあります。算数の、面白さと大切さを、できるだけたくさん、できるだけ分かりやすく伝えたいと思いながら本書を書きました。この本を読んでくれる人には、まず算数をよく知ってもらい、そして少しでも好きになってもらえればと思っています。さらに、普段の生活と算数が実はつながっている、算数の考え方が日常生活にも活きている、と感じてもらえれば、この本が本当の意味で役に立ったことになるのではないかと思っています。…
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坪野圭介(つぼのけいすけ)
私立麻布中学校・高校卒業。
一年の浪人生活を経て、早稲田大学国際教養学部入学。
翌年早稲田大学を退学し、東京大学文科三類に入学。
現在文学部3年。
学生団体PICASO所属。
中学受験と三度の大学受験の経験を活かして家庭教師をしている。
単なるテクニックや解法の暗記に頼らない、本当に自分のためになる勉強法を伝えたいと思い、本書を企画・執筆した。
PICASO(Publishing Inter-College Association)は、学生による企画の立案、制作、出版を目標とする、インカレサークル。
http://picaso.jp
※この情報は 2007.07.23 時点のものです。