電子書籍あり 意味がわかれば数学の風景が見えてくる 「計算はできるけど、何のために計算をしているのか意味がわからない」という方へ。意味がわかれば、新たな数学の世界が見えてくる。 数学 ★★★★★★★ 入門 初級 中級 上級 書籍を購入する 他のネット書店で購入する 著者名 野﨑昭弘、何森仁、伊藤潤一、小沢健一 ISBN 978-4-86064-297-6 ページ数 752ページ 判型 A5版 並製 価格 定価3,190円(本体2,900円+税10%) 発売日 2011年09月16日発売 立ち読み PDFファイル(939KB) 目次 PDFファイル(539KB) この書籍に関するお問い合わせはこちら 正誤表 内容紹介 多くの読者の声にお応えして「数学の風景が見える」シリーズ4冊を1冊にまとめました! 新規原稿を加えるなどして新しく生まれ変わった本書は、700ページを超えるボリュームですが、わかりやすい文章と見開き完結のスタイルでスラスラ読めます。「微分積分」「数と計算」「図形空間」「統計確率」の4部構成で、どちらから読んでもOK。本書を読めば、数学が今までとは違ったものに見えてくるでしょう。… もっと見る 著者コメント (「序文」より) 私たちは数学を、何のために学ぶのだろうか? (1) 役に立つから と答えるのは、幸せな人である。 (2) 楽しいから と答えるのは、さらに幸せな人である。しかしかなりの人が、 (3) 試験に出るから と答えるのではないだろうか。これはとても残念なことである。 昔々、古きよき時代には、子どもたちは従順に勉強してくれた。そして先生たちは「なぜ学ぶか」を説明せずに、漢詩を暗唱させたり、大量の計算練習をやらせたりしていた。大学でも、授業がわからない学生は「自分が悪い」と反省して努力を重ねた。だからそこでストレスをためていた子どもや学生が数学嫌いになり、あとで 「数学なんかできなくても、ちゃんと生きてきた」 と言ったとしても、自然の成り行きであろう。また今は、授業がわからなければ「先生の教え方が悪い」と思うだけで、反省も努力もしない子ども・学生が珍しくない時代である。これまでのような教育で、うまくいくわけがない。 ではどうすればいいのか。数学に限らず、「勉強する」ことの本当の意味を、子どもにも大人にもわかってもらわないといけない。それは「経済的に豊かな生活を保証する」ためではない。私たちは「心豊かに生きる」ために勉強をするのである。 考えてみてほしい。漢詩でも英語でも、まるっきり知らなくてもちゃんと生きていけるが、少しでもわかれば世界が拡がる。理解が進めばさらに深く、遠くが見えるようになる。コンピュータでも音楽でも、数学でも文学でも、みな同じである。 ここで必要なのが、いろいろな水準で「わかる」という体験であろう。そしてそのためには、技術的な訓練より基本的な考え方、部分的な詳細よりも全体的な風景を提示する数学教育が望まれる。… もっと見る 野﨑昭弘(のざき あきひろ) 1936年 生まれ 1959年 東京大学理学部数学科卒業 東京大学、山梨大学、国際基督教大学、大妻女子大学、サイバー大学で教えた。大妻女子大学名誉教授 数学教育協議会前委員長 【著書】『πの話』(岩波書店)『詭弁論理学』(中公新書)『数学的センス』(日本評論社)『赤いぼうし』(童話屋)『高等学校の確率統計』(ちくま学芸文庫)共著『ゲーデル、エッシャー、バッハ』(白揚社)共訳、『意味がわかれば数学の風景が見えてくる』(ベレ出版)共著、ほか多数※この情報は 2012.03.16 時点のものです。 何森仁(いずもり ひとし) 1945年 生まれ 1970年 横浜市立大学文理学部数学科卒業 会社員、私立高校教諭、塾講師、高等学校理事長を経て現在は神奈川大学特任教授。数学教育協議会会員 【著書】『サイコロで人生は語れるか』(こう書房)『ステレオグラムをつくろう』(日本評論社)『数学がまるごと8時間でわかる』(明日香出版社)共著『数と図形の歴史70話』(日本評論社) 共著 『意味がわかれば数学の風景が見えてくる』(ベレ出版)共著、その他※この情報は 2012.03.16 時点のものです。 伊藤潤一(いとう じゅんいち) 1947年 生まれ 1970年 岩手大学教育学部数学科卒業 岩手県立の高校教諭として年輪を重ね、現在は盛岡白百合学園で非常勤講師。数学教育協議会副委員長 数学を好み、教師になり、“東北のザビエル”と言われながら数学の伝道に心血を注いでいる。そのセンスは“剛にして悠”で、マニアックと軽快さが同居する。今回、統計・確率の世界で羽を伸ばした。 【著書】高等学校教科書(三省堂)共著『意味がわかれば数学の風景が見えてくる』(ベレ出版)共著※この情報は 2012.03.16 時点のものです。 小沢健一(おざわ けんいち) 1942年 生まれ 1964年 東京教育大学理学部数学科卒業 いくつかの都立高校教諭を36年間勤め、その後私立の東野高等学校校長を勤めた。数学教育協議会元委員長 数学を愛し、世の中の数学に対する偏見や既成の数学教育に対峙し、闘い続けてきた。そのセンスは、“剛にして柔”で、どこまでも優しく、時として厳しい。どのシリーズも、ゆったりと料理。 【著書】『数のこ・だ・ま』(三省堂)『雨つぶでニュートンは語れるか』(こう書房) 『遠山啓エッセンス1~7』(日本評論社)共編『関数をイチから理解する』(ベレ出版)その他※この情報は 2011.09.16 時点のものです。