電子書籍あり 学んでみると自然人類学はおもしろい 人間を「ヒト」という生物としてわかりやすく解説します。 生物 ★★★★★★★ 入門 初級 中級 上級 書籍を購入する 他のネット書店で購入する 著者名 富田守、真家和生、針原伸二 ISBN 978-4-86064-331-7 ページ数 240ページ 判型 四六判 並製 価格 定価1,650円(本体1,500円+税10%) 発売日 2012年09月18日発売 立ち読み PDFファイル(470KB) 目次 PDFファイル(420KB) この書籍に関するお問い合わせはこちら 正誤表 内容紹介 「ヒト」とは何でしょうか。それはつまり人間のことです。ただそれは、人間を生物の一種として研究するときに用いる呼び方です。私たち人間は、私たち自身を「地球上で特別な存在である」と感じながら生きています。しかし、それ以前に人間は哺乳類、霊長類であり、動物の一種です。そのような視点から「ヒト」を研究することで見えてくるものがありそうです。本書は、人類の進化から二足歩行、手の働きなどの身体的特徴、遺伝子についてまで、きちんと解説した「自然人類学」の入門書です。… もっと見る 著者コメント はしがき 私は約50年間、半世紀にわたって自然人類学の研究および教育に携わりましたが、その間、人類学あるいは自然人類学の科目担当者として、多くの大学で講義を行ないました。そして、その講義内容の概要を、『人類学レクチャー』として2006年と2008年にまとめました。その中には、長年にわたる自然人類学の研究成果の他、それから得られた新しいビジョンが含まれています。 その後、人類学はこれまで過去から現在までの人類について研究してきたのですが、そこで得られた成果を紹介することの他に、得られた研究成果を基にして、未来の人類についても考察を広げることが重要ではないかと考えるようになりました。それで、「これからの人類」を考える章を新たに加えたものを、『人類学の人間観―温故知新の人類学―』として、2011年にふたたび小冊子にまとめました。 今回、ベレ出版、坂東一郎氏のご尽力で、その小冊子をさらに発展させた本書を出していただけることになりました。書名も、自然人類学であることがはっきりするものになりました。また、本の内容を充実させるため、さらに真家和生および針原伸二の二人の先生方に執筆者として加わって頂きました。従って、本書の執筆者は、序章〜第3章および第6章と終章は私、富田守、第4章〜第5章は真家和生、第7章〜第9章は針原伸二です。 なお、第10章は、富田守、真家和生、針原伸二の三人が共同で執筆しました。 本書の出版にあたり、お世話になったベレ出版の方々に心からの感謝を申し上げます。 同時に、本書を読んでくださった方々が、自然人類学の持つビジョンや、独特のおもしろさに気付いていただければと願っております。 著者代表 富田 守… もっと見る 富田守(とみた まもる) 1937年生まれ。長年お茶の水女子大学に勤務した。 人類の諸特徴について研究。※この情報は 2012.09.18 時点のものです。 真家和生(まいえ かずお) 1952年生まれ。現在大妻女子大学博物館勤務。 ヒトの身体の生理学的研究。※この情報は 2012.09.18 時点のものです。 針原伸二(はりはら しんじ) 1958年生まれ。 東京大学大学院理学系研究科博士課程人類学専門課程修了(理学博士)。 現在、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻・助教。 大学院生の頃より人類遺伝学の研究に携わる。 特にミトコンドリアDNAの個人ごとの違い(多型)を検出し、そこから日本人の成り立ちに関して考察する研究に従事。 大学院修了後、短期間ではあるが大学の法医学研究室に所属しDNA鑑定の基礎的な研究に関わる。 近年は老化や病気とDNAの関係についても研究。 また、この十数年ほどは、いくつかの大学の自然人類学の講義を担当し、遺伝子から見た人類の進化や日本人の起源、遺伝現象やDNAの働きなどを解説している。 著書に『学んでみると自然人類学はおもしろい』(共著、ベレ出版)。※この情報は 2014.03.24 時点のものです。