世界史劇場 イスラーム三國志 オスマン帝国・サファビー朝・ムガール帝国の3強時代を、「三國志」になぞらえてドラマチックに描きます 世界史 ★★★★★★★ 入門 初級 中級 上級 書籍を購入する 他のネット書店で購入する 著者名 神野正史 ISBN 978-4-86064-387-4 ページ数 320ページ 判型 A5判 並製 価格 定価1,760円(本体1,600円+税10%) 発売日 2014年03月13日発売 立ち読み PDFファイル(1MB) 目次 PDFファイル(336KB) この書籍に関するお問い合わせはこちら 正誤表 内容紹介 「まるで劇を観ているような感覚で、楽しみながら世界史の一大局面が学べる」シリーズ第四弾!臨場感あふれる解説で、歴史を“体感”できる!本書ではイスラーム世界がバラバラになったあと、再び統合に向かって繁栄していく、オスマン帝国・サファビー朝・ムガール帝国の3強時代を、「三國志」に擬えてドラマチックに描いていきます。“歴史が見える”イラストが満載で、日本人になじみのうすいイスラーム世界の歴史が、頭にスイスイ入ってきます。コミック世代のビジネスマンも読んで楽しめる、まったく新しい教養書です!… もっと見る 著者コメント (「はじめに」より) 本書は、拙著『世界史劇場 イスラーム世界の起源』(ベレ出版/ 以下『前巻』)の続刊として生まれました。 幸いにして『 前巻』は、各方面から絶賛され、そうした声が耳に届くことは、筆者としても無上の歓びでしたが、同時に、読者からの“ 不満(?)” の声も寄せられました。 「え? これで終わり? つづきは!? つづきが読みたい!! 続刊希望!」 そうした要望に押されて生まれたのが本書です。 したがいまして、『前巻』にて詳説されていることに関しては、重複することになりますので、本書では深く触れておりません。 本書をお手にした諸氏が、まだ『前巻』をお読みでないならば、これに目を通された上で本書を開かれる方が、より深い理解を得ることができることと思います。 閑話休題。 イスラームの歴史を紐解きますと、ひじょうに興味深いことに気づきます。 開祖ムハンマドがこの世に生まれ落ちたのが6 世紀。 それから現在に至るまで、イスラーム世界は、不思議なくらい3 0 0 年ごとに大きな時代のうねりを経てきているということ。 ・第1 期 イスラーム創成期 ( 6 ~ 9 世紀の約3 0 0 年間) ── イスラームが生まれてから、成長と拡大の一途をつづけていく時代。 ・第2 期 イスラーム分裂期 ( 9 ~1 2 世紀の約3 0 0 年間) ── 第1 期であまりにも大きくなりすぎた巨体を、自ら支えきれなくなり、分裂・解体していく時代。 ・第3 期 イスラーム揺籃期 ( 1 2 ~1 5 世紀の約3 0 0 年間) ── 依然として分裂時代がつづくも、次代の発展の基礎が整う揺籃時代。 ・第4 期 イスラーム絶頂期 (1 5 ~1 8 世紀の約3 0 0 年間) ── イスラーム世界に「三大帝国」が現出し、ヨーロッパを戦々恐々とさせた、イスラーム“ 最後” の繁栄時代。 ・第5 期 イスラーム衰退期 ( 1 8 ~ 2 1 世紀?) ── 前代とは打って変わって、白人列強に浸食され、すべての利権を骨の髄までしゃぶり尽くされて、衰亡していく時代。 歴史学の真髄は、「故きを温ねて新しきを知る」こと。 この「過去の法則」を未来に当てはめるなら、まさに2 1 世紀は、イスラームにとって(ひいては世界にとって)、「新時代(第6 期の3 0 0 年間)への過渡期」ということになります。 「時代の過渡期」には、それまでの常識が急速に通用しなくなり、驚きの事件・出来事がつぎつぎと起きるものです。 まさに2 1 世紀最初の年(2 0 0 1 年)に起きた「9・1 1」は、その“ 象徴” であり、「新時代」の幕開けを告げる“ 鯨波の第一声” なのかもしれません。 つぎの「3 0 0 年」は、どういう歴史をたどるのか。 我々は、それを固唾を呑んで見守っていかなければなりません。 さて。 『前巻』では、「第1~2期」に焦点を当てましたが、本書では「第3~4期」を中心に取りあげ、最後の「第5 期」は、(読者のご要望があれば)今後の続刊にて解説していくことになります。 イスラームは、日本人には馴染みのない、理解しにくいものなので、とかく敬遠されがちですが、イスラームを知ることは、私たち自身を知ることであり、未来を知ることでもあるのです。 本書が、その礎石となってくれるなら、こんなにうれしいことはありません。… もっと見る 神野正史(じんの まさふみ) 歴史エヴァンジェリスト河合塾世界史講師。世界史ドットコム主宰。ネットゼミ世界史編集顧問。ブロードバンド予備校世界史講師。歴史エヴァンジェリスト。 1965 年、名古屋生まれ。出産時、超難産だったため、分娩麻痺を発症、生まれつき右腕が動かない。剛柔流空手初段、日本拳法弐段。立命館大学文学部史学科卒。 教壇では、いつも「スキンヘッド」「サングラス」「口髭」「黒スーツ」「金ネクタイ」という出で立ちに、「神野オリジナル扇子」を振るいながらの講義、というスタイル。 既存のどんな学習法よりも「たのしくて」「最小の努力で」「絶大な効果」のある学習法の開発を永年にわたって研究し、開発された『神野式世界史教授法』は、毎年、受講生から「歴史が“見える”という感覚が開眼する!」と、絶賛と感動を巻き起こす。 「歴史エヴァンジェリスト」として、TV出演、講演、雑誌取材、ゲーム監修など、多彩にこなす。「世界史劇場」シリーズ(ベレ出版)をはじめとして、『最強の成功哲学書 世界史』(ダイヤモンド社)、『暗記がいらない世界史の教科書』(PHP研究所)、『ゲームチェンジの世界史』(日本経済新聞出版)など、著書多数。 ※この情報は 2023.04.21 時点のものです。