電子書籍あり フランス語 話すための基本パターン86 [音声DL付] フランス語の「型」を学んで基礎力を身につける フランス語 ★★★★★★★ 入門 初級 中級 上級 書籍を購入する 他のネット書店で購入する 著者名 吉田泉 ISBN 978-4-86064-628-8 判型 四六判 並製 価格 定価2,200円(本体2,000円+税10%) 発売日 2020年08月18日発売 音声収録時間 仏1時間9分/仏日2時間11分/動詞の活用7分 音声収録内容 ナレーション Nathalie Lo Bue / 西田雅一 音声ファイル ダウンロード 試聴ファイル ダウンロード 立ち読み PDFファイル(946KB) 目次 PDFファイル(159KB) この書籍に関するお問い合わせはこちら 内容紹介 フランス語の習得に必須の、重要で基本となるパターン86を厳選。それらを学んでほしい順番に紹介していきます。パターンごとに会話に使える例文と詳しい解説が入り、話せるようになるための学習が効率よくできるようになっています。そして、フランス語の基本となる文の型、パターンを身につけることは学習効果が高く、会話はもちろん文法も自然に身につけることができます。入門書を終えた後におススメの、実用的な学習書としてぴったりの一冊です。また、中級レベルの人の表現のバリエーションを増やすためにも役立ちます。フランス語ネイティブによる例文を読み上げた音声DL付き。 ベレ出版ホームページからの音声DL方法はこちら https://www.beret.co.jp/books/dl/books_beret_dl767.pdf audiobook音声音声DL方法はこちら https://www.beret.co.jp/books/dl/books_audiobook_dl767.pdf… もっと見る 著者コメント (「はじめに」より) 人間において最高に優れたものは無形です。私たちはそれに高貴な装いを与えなければなりません。 高貴ならざる形からそれを守らねばなりません。 ── ドイツの詩人ゲーテ 2019 年に引き続き今年もまたフランス語会話の書物を上梓できたことを心より嬉しく思っています。 ただ残念ながら、この2 回の出版のあいだに社会で起こり、未だに持続している現象について述べずに筆を進めることは不自然なくらいに、コロナ禍はなかなか収束に近づかないまま、私たちの意識の中にとどまっています。 フランスのノーベル賞作家のアルベール・カミュ(1913 - 1960 年)は、今回のコロナを先取りするかのように小説『ペスト』(1947 年)において、疫病の蔓延するアルジェリアのある都市のロックダウンをフィクションとして描いています。カミュはペストゆえに都市封鎖された市民たちの状況は、外部から隔離され、いわば流刑にされた人々の姿であり、それは伝染病のあるなしにかかわらず、もしかしたら私たち現代人すべてのありようではないかと問いかけています。しかしカミュはそれだからといって全くペストを否定し去っているわけではありません。「ペストを解釈しようとするな。そこから学ぶべきものを学べ」という力強い勇気にみちたメッセージを発信しています。 私は市民の連帯と団結を歌い上げるカミュの作品に大きな勇気を与えられます。私たち人間の尊厳を保ち続けようとする努力は、いかなる状況にあっても必ずどこかで誰かが引き継いでいることにも感銘を受けます。冒頭のゲーテの言葉もまた、災いを前にしたとき動揺し、ややもすれば尊厳を失いかねない人間への警鐘であり励ましでもあると取れます。私たちはこのような時代にあっても、あるいはこのような時代だからこそ、私たちには必ず希望や夢があるということを忘れてはならないのでしょう。 私は以前からぜひこのタイプの構文集を書いてみたいと考えていました。約20 年間の、学生を引率した私のフランス研修時の経験が基になっています。むしろ、私はこの20 回の研修旅行のあいだ、だいたいこの本の中に書かれている以外のフランス語を使っていません。そういうふうに自分のこれまでの体験を思い出しつつ書きました。この86 の構文が自在に使えれば不自由はない、という信念がどこか奥にはあります(余談ですが、やはり外国語は現地での何らかのトラブルに遭遇すると、いっそう力が付くように思います。そんなときも、この本以上のフランス語は使っていないでしょう)。 前著と同じく、Nathalie Lo bue さんによる素晴らしい音源がついていますから、美しい音のシャワーを寸暇を惜しんで浴びてください。本書には各構文の表題となるタイトル文が全部で86、それぞれに10 題ずつ基本例文がついて860、合わせて946 の文章があります(他にも発展例文も若干あります)。すべてのフランス語の文章をよく発音して、よく書いてみて、また暗記されることをぜひお勧めします。これを頭の中でフランス語と日本語が混然一体となるまでやってください。あなたの会話力向上にきっと大いに貢献するでしょう。 文法の説明は繰り返しが見られますが、自然に身につけていただけたら、という考えからです。 この拙著であなたが習得されたフランス語はいつ役に立つのかはわかりません。しかしそれは必ずあなたの役に立つ日が来ます。その日までは、楽しいこと、嬉しいこと、美しいことを心に大きくイメージしながら、ひょっとしたらこの本がお伝えできるかもしれない想像の世界(それはあなたご自身が創る想像の世界でもあります)に遊び、学んでいただきたいという思いで、これを書きました。あなたの生活の中のささやかな安らぎになれることを祈っています。… もっと見る 吉田泉(よしだ いずみ) 富山県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。 パリ第3大学大学院留学文学修士取得。 東京大学大学院仏文学専門課程博士課程修了。 立教大学、日本女子大学講師を経て高岡法科大学助教授。後に教授。 現在、富山県芸術文化協会名誉会長を務める。 NHKテレビ『世界名画劇場』にてフランス映画の字幕翻訳を長年担当。主なものとして「巴里の空の下セーヌは流れる」「北ホテル」「死刑台のエレベーター」「太陽がいっぱい」「恐怖の報酬」「かくも長き不在」など。 著書に『フランス語会話 話しかけ&返事のバリエーションを増やす[音声DL付]』『フランス語 話すための基本パターン86』(共にベレ出版)『フランス文化・文学の〈現地〉』(TC出版プロジェクト)などがある。※この情報は 2022.07.14 時点のものです。