地理マニアが教える 旅とまち歩きの楽しみ方
色々な「歩く旅」で人生を楽しんでみませんか?
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- 著者名
- 作田龍昭
- ISBN
- 978-4-86064-659-2
- ページ数
- 303ページ
- 判型
- 四六判 並製
- 価格
- 定価1,760円(本体1,600円+税10%)
- 発売日
- 2021年06月04日発売
- 立ち読み
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PDFファイル(6MB)
- 目次
-
PDFファイル(1MB)
内容紹介
単なる散歩ではなく、「地理」の視点でもっとディープにまち歩きや旅を楽しめるようになりたいという方のための実践マニュアルです。行き先の選定から調べ方、地図の読み方、現地での歩き方など、訪問記も含めて具体的にくわしく解説しています。また、まち歩きや旅のみならず、読書やクラブ・ボランティアガイドなど、「地理」のさまざまな楽しみ方を豊富な事例とともに紹介しています。とにかく本書は、地理好きな著者の体験がギッシリ詰まっているので、読むだけでも地理的なまち歩きの面白さを体験できます。「日本橋一番地めぐり」や「図書館の旅」などは、すぐにでも真似してみたくなることでしょう。一生楽しめる趣味を探している方にもおすすめです。…
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著者コメント
(「はじめに」より)
近ごろ、地理や地図が好きだという方が増えてきたように思います。
私は、さまざまな土地の特色や違いに触れ、その背景、歴史や地域性を知る時、「地理っておもしろいな」と感じます。この本を手にとってくださった皆さんもそう感じている方々ではないでしょうか。しかし、「なんとなく地理が好き」という方が、もっと深く楽しみたいと思っても、次に進む手がかりは、意外と見つけにくいものです。今では人から地理マニアと思われるほどの私もその一人でした。そこでそのような方のために、まち歩きや地理の楽しみ方を具体的に紹介し、地理がさらに好きになるヒントをまとめたのが、この本です。
本書で扱う第一歩は、自宅の近所です。――なぜ坂や高低差がそこにあるのか?それは忘れられてしまった昔の川が作り出した痕跡かもしれません。――あまり広くはない道路がゆるやかに曲がっているのは?ひょっとしたら旧街道や古道、あるいは廃線になった鉄道の跡かもしれません。変わった形の山や岩は?大昔の火山活動によるものかもしれません……。こうして近所の歴史や大地の成り立ちを知る楽しさをご紹介します。
自宅周辺の次は、地理を楽しむ「旅」です。少し離れたエリアを歩いてみます。この本では訪ねてみたい首都圏近郊の都市をいくつか選び、実際の訪問記も掲載しました。ぜひ自分ならではの地理の旅やまち歩きをしてみてください。
地理を楽しむ旅を充実させるには準備に時間を割き、本番当日の工夫も大事です。第3章では地図の活用をマスターしたうえで、どのように計画し下調べするかを、整理しました。地理の旅やまち歩きのマニュアルとして読んでいただけると思います。
地理の楽しみ方は野外へ出ることだけではありません。自宅にいても新旧の地形図をじっくり眺めて昔と今の土地の変化を発見したり、学校の教科書を読んでみたりするのも、とても勉強になります。また昔の旅日記や紀行文を読むのも、一味違った地理の楽しみ方としておすすめです。さらには旅の目的の一つとして、図書館にもフォーカスしました。
本書の後半では、より主体的に取り組みたい方のために、地理を楽しむ場作りや交流の方法について、私自身の体験を踏まえて、詳しく解説しています。
私はこれまでに3度の「歩く日本横断」を行いました。長期的なプランを立て、休日を利用して歩き続け、地理を楽しみながら達成したのです。読者の皆さんが、本書をきっかけにさまざまな地理の楽しみ方にチャレンジして人生がより豊かになることを願ってやみません。…
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作田龍昭(さくた・たつあき)
1952年生まれ、兵庫県出身。大学卒業後、大手エネルギー会社に勤め、定年後は人事コンサルティング事業を営む。高校のクラブ活動をきっかけに地理の魅力に取りつかれ、それ以来独学を重ね、地理を「趣味」としてまち歩きに没頭する。日本中を歩き回り、徒歩による日本横断も3回達成した。1996年、地理好き社会人のクラブ「地理の会」(登録メンバー約100名)を設立し、代表を務めた。現在は、地域ボランティアガイドとして、地元を学び直す活動や新しいまち歩きスタイルの研究、地理をより身近にする活動支援などに携わっている。日本地理学会会員。
※この情報は 2021.06.04 時点のものです。