天気のことわざは本当に当たるのか考えてみた
天気のことわざの「根拠」をコンパクトに解説
- 他のネット書店で購入する
-
- 著者名
- 猪熊隆之
- ISBN
- 978-4-86064-732-2
- ページ数
- 207ページ
- 判型
- A5判 並製
- 価格
- 定価1,870円(本体1,700円+税10%)
- 発売日
- 2023年07月20日発売
- 立ち読み
-
PDFファイル(5MB)
- 目次
-
PDFファイル(597KB)
内容紹介
天気を予測できることわざ、知っていますか? 例えば「アマガエルが鳴くと雨」「ツバメが低く飛ぶと雨」「朝焼けは雨」「夕焼けは晴れ」「暑さ寒さも彼岸まで」「雷三日」などなど……。日本には、昔から言い伝えられてきた、天気に関することわざがたくさんあります。
「これらのことわざの根拠とは?」「本当に天気を予測することができるの?」といった疑問に、山岳気象予報士のパイオニアである著者が答えます! 著者は、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ」やNHK「グレートサミッツ」などの撮影を天気予報でサポートしているほか、雲などの自然現象から天気を予測する「観天望気」に関する講演会を多数開催している猪熊隆之さん。
よく耳にすることわざから、地域特有のもの、山や海で役立つもの、著者の経験から編み出したことわざまで、さまざまなことわざ・言い伝えを解説します! 気象に興味のある方、天気を自分で予測したい人、アウトドアが好きな方など必読の一冊。…
もっと見る
著者コメント
(「はじめに」より)
「明日、天気になーれ」。幼い頃、靴を蹴り飛ばして明日の天気を占ったものです。また、私たちは、「夕焼けの翌日は晴れ」「猫が顔を洗うと雨」など、おじいちゃんやおばあちゃんから天気にまつわることわざを聞いたものでした。
天気予報がなかった時代には、山にかかる雲の様子や風向き、生物の行動の変化などから天気を予想していました。このように、雲を眺めたり、風を感じたり、五感を使って今後の天気を予想することを「観天望気(かんてんぼうき)」といいます。この技術は、「天気のことわざ」として残され、各地で伝えられてきました。それらのなかには、科学的な根拠に基づいていて現在でも通用するものもあれば、単なる迷信に過ぎないものもあります。
この本では、全国各地に伝わる代表的な天気のことわざを紹介しながら、そのことわざが言い伝えられてきた経緯や、信憑性について検証していきます。私が独断でつけた信頼度も掲載しますので、ご参考にしていただければと思います。
ことわざを知ることによって、皆さんが天気により興味を持ち、その地域の天気や文化、自然をより親しむことにつながっていけば、筆者としてこれ以上嬉しいことはありません。
さあ、天気が持つ、さまざまな神秘を解き明かす「ことわざ」の世界へ入っていきましょう!…
もっと見る
猪熊隆之(いのくま たかゆき)
1970年、新潟県生まれ。
全国330山の天気予報を運営する、国内唯一の山岳気象専門会社ヤマテンの代表取締役。山岳気象予報士。
テレビ番組の撮影協力、講演や講習会の講師としても活躍している。
また、全国各地の山で、空を見ることの楽しさ、安全登山のための雲の見方などを伝える活動も精力的に行なっている。
著書に『山岳気象予報士で恩返し』(三五館)、『山岳気象大全』(山と溪谷社)、『山の天気にだまされるな!』『山の観天望気』(ともに、ヤマケイ新書)など。
※この情報は 2023.06.09 時点のものです。