電子書籍あり 科学の真理は永遠に不変なのだろうか―サプライズの科学史入門 これまで信じられてきた科学史の「常識」のウソを暴く! 数学 物理 ★★★★★★★ 入門 初級 中級 上級 書籍を購入する ※品切れ(再入荷通知サービスが利用できます) 他のネット書店で購入する 著者名 中根美知代、佐藤賢一、小山俊士、三村太郎、矢島道子、中澤聡、隠岐さや香、河野俊哉、有賀暢迪、溝口元、大谷卓史 ISBN 978-4-86064-236-5 ページ数 280ページ 判型 A5判 並製 価格 定価2,200円(本体2,000円+税10%) 発売日 2009年08月11日発売 立ち読み PDFファイル(285KB) 目次 PDFファイル(520KB) この書籍に関するお問い合わせはこちら 内容紹介 ガリレオがピサの斜塔で落下実験を行ったという話がありますが、これがじつは事実ではないということは一般の人にも知られてきています。本書では、多くの人びとが漠然と信じている科学史的な事柄に疑問を投げかける形をとっています。様々なトピックを古代から現代までバランスよく集めているため、興味のあるところから読むこともでき、通読すれば科学の歴史の全体を見渡すことができます。… もっと見る 著者コメント (「まえがき」より) 科学史は、人類が培ってきた自然の知識や理解、考え方をたどりなおすことを目指しています。この本の目的は、科学史が決して無味乾燥なものではなく、知的な驚きを伴う営みであることを伝えることにあります。 一口に科学史といっても、その扱うべき内容と時代は多岐にわたります。我々11名の執筆者は、歴史上有名な人物やできごとでありながら、それにまつわる通説が実態とは異なっているという観点から、それぞれの話題を取り上げました。簡単に内容を紹介いたします。 第1章では古代ギリシアの数学書であるユークリッドの『原論』の内容を検討します。第2章ではイスラームの科学を取り上げ、近代ヨーロッパで科学が産声をあげる以前の研究活動を紹介します。第3章では、地動説を確立したと言われるコペルニクスを取り上げ、その歴史的背景と実態を紹介します。第4章では、「運動方程式」とニュートンをめぐる話題を追跡します。第5章では、ヨーロッパにおける「科学者」の成立を論じます。第 6章では、18世紀の化学史上最も有名な、ラヴォワジエを中心として、気体をめぐる研究動向を述べます。 ここまでの記述において、特に注意をしていただきたい人物が一人います。それは、古代ギリシアの哲学者・アリストテレスです。本来ならば1章を立ててでも説明をしなければならない人物なのですが、この本では幾つかの章(第1、2、3、6章)に分散して彼の実績が登場します。それほど、近代以前の学問には影響力のあった人物だったわけです。古代から中世、近代を経て進展したヨーロッパの学問や科学の歴史は、言い方を変えると、アリストテレスとどう向き合うか、そして彼をどうやって乗り越えるのかという歴史であったと言えるほどです。ぜひこの点を注意しながら読み進めてください。 続く第7章では、「エネルギー保存則」の成立過程を取り上げます。第8章では、進化論の提唱者として知られるダーウィンの意外な素顔を紹介します。ここまでは近代ヨーロッパに至るできごとを中心に述べてきましたので、第9章では世界の他の地域がヨーロッパの科学とどのように向かい合っていたのか。日本の江戸時代を一例として説明します。第10章では、現代のIT技術にも深い関わりのある「プログラム」の概念の歴史をたどります。最後の第11章では、総括的な話題として、科学の知識というものはいったいどのような特質を持っているのか、科学史を基軸に据えて確認していきます。… もっと見る 中根美知代(なかね みちよ) 東京工業大学大学院理工学研究科(社会工学専攻)博士課程修了。 立教大学特任准教授。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 佐藤賢一(さとう けんいち) 東京大学大学院総合文化研究科(広域科学専攻)博士課程修了。 電気通信大学准教授。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 小山俊士(こやま しゅんし) 東京大学大学院総合文化研究科(広域科学専攻)博士課程単位取得。 青山学院女子短期大学・明治大学等、非常勤講師。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 三村太郎(みむら たろう) 東京大学大学院総合文化研究科(広域科学専攻)博士課程修了。 McGill(マッギル)大学イスラーム学研究所助手。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 矢島道子(やじま みちこ) 東京大学理学系研究科地質学専門課程博士課程修了。 東京医科歯科大学・千葉大学等、非常勤講師。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 中澤聡(なかざわ さとし) 東京大学大学院総合文化研究科博士課程在学中。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 隠岐さや香(おき さやか) 東京大学大学院総合文化研究科(広域科学専攻)博士課程修了。 玉川大学脳科学研究所、GCOE研究員。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 河野俊哉(こうの としや) 東京大学大学院総合文化研究科(広域科学専攻)博士課程修了。 暁星学園・東京大学大学院。他大学非常勤講師。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 有賀暢迪(ありが のぶみち) 京都大学大学院文学研究科博士後期課程在学中。 日本学術振興会特別研究員DC。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 溝口元(みぞぐち はじめ) 早稲田大学大学院理工学研究科(発生生物学)博士課程修了。 立正大学教授。立教大学・東京国際大学非常勤講師。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。 大谷卓史(おおたに たくじ) 東京大学大学院工学系研究科(先端学際工学専攻)博士課程単位取得。 吉備国際大学准教授。※この情報は 2009.08.11 時点のものです。