売れてます 西洋絵画の見方がわかる世界史入門 歴史がわかれば絵画がわかる!絵画がわかれば歴史がわかる!! 世界史 ★★★★★★★ 入門 初級 中級 上級 書籍を購入する 他のネット書店で購入する 著者名 福村国春 ISBN 978-4-86064-711-7 ページ数 256ページ 判型 四六判 並製 価格 定価1,980円(本体1,800円+税10%) 発売日 2022年12月17日発売 立ち読み PDFファイル(4MB) 目次 PDFファイル(7MB) この書籍に関するお問い合わせはこちら 正誤表 内容紹介 絵画は歴史の中で描かれます。つまり絵画作品は、様式や傾向も含めて、歴史の動きや流れとなんらかの関係があると言ってよいでしょう。本書では、作品が生まれた背景や歴史的位置づけ、そして絵画の見方について、世界史の流れや変化とともに解説していきます。近世から現代まで、どんな絵画や芸術運動が生まれ、それらにはどのような特徴があるのかを世界史の中で理解することができます。その過程で絵画の存在意義が問われ、「わかりにくい」と言われる「現代アート」が生まれていった理由も見えてくるでしょう。フルカラーで絵画と世界史の変遷が一緒に学べる「西洋絵画の世界史」です。歴史や美術鑑賞が好きな方はもちろん、教養を深めたいビジネスマンにもおすすめ。… もっと見る 著者コメント (「はじめに」より) 『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこに行くのか』 19世紀末にゴーギャンが残した作品です。 この絵は見る者に「あなたは何者か」と突きつけます。我々は、この問いを問いのままにしておけるほど強くはありません。人々は、この問いを前にして、その答えを模索し、苦悩し、それを形にすることでようやく生きています。その一つの手段が芸術であり、「絵画」です。 西洋の絵画は常に歴史とともにありました。それぞれの時代には、それぞれの時代の葛藤が表出し、時に歴史の影響を受け、時に歴史に影響を与えてきました。「西洋絵画の見方」を知ると、歴史に絢爛さと深遠さとが加わり、歴史をより豊かなものとして見られるようになるはずです。 なお、本書では「西洋絵画の見方」を習得しながら歴史を追っていきます。「絵画」が発展していく歴史は、 ほとんどが概念と概念の衝突です。ですから、「絵画」の見方を知るには、概念について理解する必要があります。それらについて、一定の見方を紹介していこうと思います。拙著『歴史の見方がわかる世界史入門』でも述べたように、歴史を習得していくことは、ダンスを習得していくことと同じです。私が皆さんの前で踊ってみせますので、まずは同じように踊ってみてください。きっと、 踊る楽しさも共有できるはずです。そのうちに、その踊り方はいいなとか嫌だなとか、共感や反発が出てくるでしょう。そうやって皆さんの「踊り方(西洋絵画の見方) 」が生まれてくるはずです。 では本書の舞台や音響の設定について説明しておきましょう。我々が「西洋絵画」といわれて想像するのは、キャンバスという平面に絵の具によって彩色されたものです。そういった「西洋絵画」はルネサンス以降に生まれます。それ以前にも絵画は存在しましたが、世界観や価値観が異なり、我々の想像する「西洋絵画」とは少し異なっています。そして、いわゆる「西洋絵画」も20世紀の後半には死を迎えていきます。ですから、本書ではルネサンスから20世紀の後半までを対象とし、その生から死までを、次のように大きく分けて見ていこうと思います。 ◎近世(古典絵画の時代)……14世紀以降 ◎近代(近代絵画の時代)……19世紀以降 ◎現代(現代アートの時代)……20世紀前半以降 本書は世界の歴史を絵画とともに学ぶ、少し新しい世界史の入門書であり、学習書でもあります。とはいっても、人名・事件名・年号などの知識を受験生のように覚える必要はありません(覚えるに越したことはありませんが) 。けれども、一度学んだ「西洋絵画の見方」は覚えておいてください。既に登場した概念と同じような概念が登場すれば、同じ「西洋絵画の見方」でとらえられるようにしてほしいと思います(巻末に「西洋絵画の見方」をまとめましたので、必ず復習してください) 。 それでは、舞台は整いました。音が鳴り始めますので、手足を動かす準備はよろしいでしょうか。歴史とは何か、 人間とは何か、そして絵画とは何か、 そんな思いを共有しながら、700年前のヨーロッパへとさかのぼりましょう。… もっと見る 福村国春(ふくむら くにはる) 慶應義塾大学文学部東洋史学科、美学美術史学科を卒業。専門は世紀末芸術。在学中から世界史の講師として教鞭をとる。卒業後は都内に世界史専門大学受験塾 史塾 を設立、東大・京大・一橋・早慶を中心に高い進学実績を誇る。著書に『歴史の見方がわかる世界史入門』(ベレ出版)、『夢中になる東大世界史』(光文社新書)など。※この情報は 2022.12.17 時点のものです。