諸国カメムシ採集記
カメムシ採集人の新種をめぐる冒険
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- 著者名
- 高橋敬一
- ISBN
- 978-4-86064-715-5
- ページ数
- 335ページ
- 判型
- 四六判 並製
- 価格
- 定価2,530円(本体2,300円+税10%)
- 発売日
- 2023年01月23日発売
- 立ち読み
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PDFファイル(4MB)
- 目次
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PDFファイル(99KB)
内容紹介
図鑑作成のためにカメムシを採集する「カメムシ採集人」である著者が、カメムシや採集の日々について語る!
カメムシといえば、「くさい匂い」を出すイヤな虫というイメージがありますが、青りんごの香りを放つものがいたり、芸術品のようにきれいなものがいたりするなど、カメムシは知れば知るほど奥深い昆虫。
ひょんなことから「カメムシ採集人」になった著者が、カメムシの基本的なことを解説したうえで、さまざまなエピソードを紹介します。
変わった生態をもつカメムシの話、カメムシを求めて世界を駆け巡った話、カメムシの捕まえ方の話、捕まえてから図鑑ができるまでの話など、カメムシ採集人ならではの話題が満載。…
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著者コメント
(「はじめに」より)
わたしがまだうんと若かったころ、頭の中は四六時中、ロッククライミングのことでいっぱいでした。
その後、ふとしたきっかけで沖縄に住むようになると、今度は魚釣りのことでいっぱいになってしまいました。
そうしてある日、わたしは突如、カメムシ採集人になりました。そのときわたしはすでに40歳になっていましたが、頭の中はもうカメムシのことでいっぱいです。
自分でも信じられないことでした。ついこのあいだまで、カメムシのことなんか頭の中には1ミリもなかったのに!
わたしたちの目の前を、日々さまざまな偶然が通り過ぎていきます。
ときどき、わたしたちはきまぐれにその偶然をつかまえます。
それは人生という旅に現れる、行き先のわからない列車のようなものかもしれません。
本書は、前半部のカメムシについてのお話と、後半部の、カメムシを探して回った土地での思い出話でできあがっています。
後半部については、ただの旅行記じゃないかと思う方もいるかもしれません。たしかにそうなのですが、採集というものは、もともとそんなものです。
珍種との遭遇を語るハイライトはごくわずかで、実際には日々の移動や現地の人々との交流が大半を占めます。そういう普段はほとんど書かれることのない部分も、本書のなかに記録しておきたいとわたしは考えました。
前置きは以上です。
このへんで切り上げて、さっそく本文に入ることにしましょう。…
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高橋敬一(たかはし けいいち)
1956年、東京都生まれ。
東京農工大学 農学部を卒業後、農林水産省に入省。
2001年に退職し、同年から2年間、パラオ共和国農業局コンサルタント。
農学博士(東京農工大学)。カメムシ採集人。
著書に、『昆虫にとってコンビニとは何か?』(朝日新聞社)、
『「自然との共生」というウソ』(祥伝社新書)、
『鉄道と生物・運命の出会い』(現代書館)など。
※この情報は 2023.01.23 時点のものです。