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若さゆえ

私は2014年にベレ出版の社長になりまして、気づけば今年で社長業12年目に入りました。
34才で社長になったので、就任当初は「若いね!」とたくさん言われましたが、
45才になった今でも、相変わらず「若い」と言っていただくことが多いです。

「日本の社長 平均年齢」で検索してみると、
帝国データバンクさんの「全国「社長年齢」分析調査(2023年)」というのが出てきました。
https://www.tdb.co.jp/report/economic/y6do5_lwbm/
そちらによれば

・2023 年時点の社長の平均年齢は60.5歳。
・「50 歳以上」の社長は8割超、「40歳未満」の若手経営者は3.1%にとどまるということです。

なるほど。45才はまだまだ若いようです。
実態は、老眼なども出てきて、徐々に衰えを感じ始めてもいるのですが……。

ベンチャー企業などでは20代の社長も珍しくありません。
なんなら、10代の方もいますしね。
年齢と経営能力は当然ながら別物です。若くても優秀な方はたくさんいます。
10年社長を務めたとはいえ、その間に自分はどれだけ成長したのか? と自問すると、うーむと考えてしまいます。
むしろ就任当初の方が、実は経営者として優れていたのでは?と思ったりもします。
社長になったばかりの頃は、失敗の経験がない分、なんでも思い切って行動できていました。
その後、いろいろな失敗も経験して学ぶことも多々ありましたが、その一方で、失敗を避けようとする意識が強まった結果、チャレンジ精神が減退しているかもしれない、とも感じます。
若さは未熟さと関連づけられるケースもありますけれども、
勇敢さ(無謀さ?)と行動力は若さの特権です。
出版社たるもの、常に新しい感性でチャレンジを続けなくてはいけないので、若さは強い武器になりえます。
体力面・肉体面はともかく、精神的にはまだまだ若くいられるはず!
就任当初のフレッシュさを思い出して、12年目の社長生活に新たな気持ちで臨みたいと思います。

ちなみに、出版業界は同年代の経営者の方が世の中の平均よりも多いように感じます。
オーナー企業が多く、60~70代の経営者が30~40代の後継者に承継するケースをしばしば見ます。
世代が近く話も合うのでよく話しますが、意欲的で優秀な方がとても多いです。
近い年代の方が活躍していると、やっぱり刺激をもらえます。
出版は古い業界と言われがちなのですが、そういった若い皆さんによって、
これから新しい風がびゅーびゅー吹くだろうと思います。乞うご期待です。
私も負けずにがんばろう。

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