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スタンドアップコメディアンBJ FOX 「空気もロビーも読んでね」編

著者 BJ FOX(ビージェー・フォックス)

フルタイムの仕事とコメディのキャリアを両立するのは、時に「大変」です。以前、夜のコメディショーに遅刻したことがありました。
その理由の大部分は、日本のビジネスの「お見送り」が長すぎるからです。打ち合わせ室の中でお辞儀をして、後日連絡を約束して、そして集団移動してお客様をエレベーターのロビーまでお見送りします。そこでまたお辞儀。しかもエレベーターのドアが閉まるまでお辞儀を長キープするでしょう。

「まだかな...まだかな...まだ閉まらないのか...」

その晩は複数のお客様をお見送りしていたので、
お辞儀の回数が多かったのです。
しかも、毎回毎回、エレベーターのドアが閉まりそうになって、
「長キープお辞儀」がちょうど終わりそうなタイミングで、
関係のない人が横から来てダウンボタンを押してしまうんです!

お辞儀のやり直し!

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ある顧客見送りでは、これが4回も繰り返されました。
アップダウン!アップダウン!
上がったり下がったり!上がったり下がったり…!

何度も繰り返すうちに、最後には
「もう商談が成立しなくてもいいから、早く帰ってくれ!」
と思いました。

日本人は「空気を読む国民」として知られています。
英語ではこれは「read the room(部屋を読む)」と言います。

そこまで部屋を読める国民であれば、
ぜひ「エレベーターのロビーも読んで」いただけないでしょうか?
大勢のビジネスマンが深々とお辞儀をしている場面に遭遇したら、
「下」ボタンを押さず、駆け込み乗車をおやめ、次のエレベーターを待ってください。アップダウンの回数をダウンできるように、ロビー視察力をアップしましょう!

(次回以降の記事はこちら)
「名刺をきちんと持って」編

BJ FOX(ビージェー・フォックス)
NHK World初のオリジナルドラマ「Home Sweet Tokyo」の脚本家・主役や人気英語学習ポッドキャスト「外資系裏技英語」のパーソナリティとして知られるバイリンガルタレント・コメディアン。 イギリスおよびシンガポールなど東南アジア諸国で英語のコメディアンとしての経験を身につけ、ブラックユーモア満載のブリティッシュスタイルを貫くスタンダップコメディアン。2015年に日本に転勤して以来、日本語でのコメディ活動も開始。コメディの他に、MC、俳優そして映像ディレクター業でも多忙な日々を送っている。2017年には、企画、脚本 執筆及び主人公役を務め上げた「Home Sweet Tokyo」(木村佳乃、渡辺哲 共演)がNHK総合にて放映。国内および海外からの高評価を受け、「Home Sweet Tokyo Season2」(2018年12月放送)、「Home Sweet Tokyo Season3」(2019年12月放送)が放映。 東京の英語スタンダップコメディ団体「Stand Up Tokyo」のファウンダーであり、主要MC。中には週に数回英語スタンダップコメディライブも開催。

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