2005.06.01 著者のコラム CD2枚付き しっかり身につくイタリア語トレーニングブック入江たまよ イタリア語を学んでいらっしゃる皆さんへ はじめまして、入江たまよです。 『しっかり会話』に引き続き、2005年6月に『しっかり身につくイタリア語トレーニングブック』が出ました! 是非是非、お手にとっていただけますよう。 さて、この問題集、パラパラとめくっていただくと一目瞭然。問題、問題、また問題。ほとんど「線路は続くよ」状態で、取り掛かる前からウ〜ンザリ…? ちょっと待って! イタリア語をかじり始めると、かなり早い時期に、「やたらと面倒な規則が多いコトバだなあ」と誰もが思います。私はOL生活を送りながら、ボケ防止のためにイタリア語を始めたのですが、名詞の男性・女性、単数・複数に連動して、定冠詞、形容詞、所有形容詞などの形がちょこちょこと変わる…と知ったときは、「話しながら、聞きながら、書きながら、こんなにあちこちに気配りできるはずがない、絶対にない!」と、ほぼ確信していました。 でも、しばらくすると、規則―いわゆる文法ですね―は決して覚えておしまいなのではないことに気がつきました。すべては「使えてナンボ」なのです。 では、覚えた規則を使えるようにするには…? これはもう、「数打ちゃ当たる方式」がいちばんです。答えがちがっていたら、軌道修正を繰り返しましょう。軌道が確固としたものになったとき、はじめて応用ができるようになり、スピードも上がってくるのです。 もちろん、外国語へのアプローチは、必ず文法から始めなければならないとは限りません。「イタリア人が、こんなふうに言っていた」と、聞き覚えたフレーズの文法は、あとから理解できれば十分です。また、講読に取り組むときも、「今日はストーリーをまず、つかもう」というときと、「今日は文法的にきっちり理解しよう」、あるいは「ボキャブラリー重視で行こう」というように、メリハリをつけるのがよいと思います。 いずれにしろ、継続のみが語学の王道です。映画、音楽、小説、インターネットなど、多方面から楽しく、じっくり取り組んで行きましょう。 関連書籍 しっかり身につくイタリア語トレーニングブック CD BOOK 体系的な文法の基礎体力を確実に養う 入江たまよイタリア語