検索
  • 著者のコラム

タイのドラマに登場するタイ料理-その3

著者 難波江ティチャー

 今回は料理を内容の中心とするタイのドラマを3つ紹介したいと思います。まずは宮廷料理やタイの料理文化を取り上げたドラマです。

1.「ปลายจวัก[plaay ca-wàk]プラーイ ヂャワッ(ク)」

 プラーイは「先端」、ヂャワッ(ク)は「ココナッツの殻で出来たお玉」という意味です。プラーイ ヂャワッ(ク)というのは「お玉の先端」という意味で、タイ語では料理が上手な女性のことを表します。このドラマは、約150年前のラーマ5世の時代の出来事や生活を舞台としてタイ料理の魅力を伝えています。タイ料理の他に、昔からあるタイの文化や雰囲気に触れることが出来ます。また昔の料理道具や作り方のコツも教えているので、タイ料理に興味がある方にお薦めです。このドラマはタイ語音声のみで、まだ日本語字幕はありません。

 次に、家庭や屋台でよく見かけるパッタイを主題とする短編ドラマです。

2.「ผัดไทยสูตรลับลิขิตฝัน[phàt-thay sùut láp lí-khìt fǎn]パッタイ スーッ(ト)ラッ(プ) リキッ(ト)ファン」

 スーッ(ト)ラッ(プ)は「秘密のレシピ」、リキッ(ト)は「決める、描く」、ファンは「夢」で、「夢が叶う秘密のパッタイレシピ」という意味のドラマです。

 このドラマは、ファイナルシェフ料理コンテストで優勝することを夢見る一人の女性の物語で、主人公はパッタイでコンテストに挑みます。屋台料理であるパッタイの奥深さが知れるドラマです。このドラマはタイ語音声のみで、まだ日本語字幕はありません。

 次は、タイ料理を題材とする恋愛コメディです。

3.「สูตรเสน่หา[sùut sa-nèe-hǎa]スーッ(ト)サネー ハー」

 スーッ(ト)は「レシピ」、サネーハーは「愛」で、「愛のレシピ」という意味のドラマです。

 料理が下手な主人公が、偽って料理番組のシェフとして採用されるコメディです。このドラマはタイ語音声のみで、まだ日本語字幕はありません。

 最後に、料理とは関係ないですが、タイ歴代興行収入1位というメガヒットを記録した映画を紹介します。

 「พี่มากพระโขนง[phîi mâak phra kha-nǒoŋ]ピー マー(ク)プラカノーン」(邦題名「愛しのゴースト」)という映画です。この映画は亡くなった人との恋愛ストーリーですが、コメディでもありホラーでもある映画で、日本でも上映されました。日本語版のDVDも購入・レンタルできます。

 コロナ禍でなかなかタイへ旅行できないですが、家でタイのドラマに触れてみてはいかがでしょうか。

続く


記事を書いた人:難波江ティチャー
タイの大学では、経営学専攻日本語副専攻、タイ語講師になるためのタイ語教育学専攻、日本の大学院では、経営学マーケティング観光経営専攻。現在は母であり優しいタイ語の先生です。ベレ出版から著書『[音声DL付]みっちり学ぶ初級タイ語』好評発売中!

学びたい人応援マガジン『まなマガ』

ベレ出版の新刊情報だけでなく、
「学び」に役立つさまざまな情報を月2回お届けします。

登録はこちら

ベレ出版公式SNS

週間ランキング情報やおすすめ書籍、書店様情報など
お知らせしています。ベレ出版マスコット犬「なみへいさん」の
LINEスタンプが登場!