2014.01.14 編集部コラム 言葉ってきれい 「しっかり学ぶシリーズ、ラテン語に続いて古典ギリシャ語もヘブライ語も、アッカド語もシュメール語も出るといいなぁ。」ラテン語の読者からいただいた声に思わず顔がほころんでしまいました。 現実的に考えると読者がどのくらいいるのか、果たして会社のプレゼンテーション会議に通るのかいろいろ立ちはだかる問題がある提案ですが、読者の方の言語への愛情がその言葉から伝わってきました。自分の興味のある言語の世界を気ままに旅をされている様子が浮かんできます。言葉を通して、その言語を話していた古代人の魂を探しているのでしょうか。言葉への旅は、その時代の、その国の文化を知るための最もいい方法かもしれません。 語学書を編集していて、言葉って本当にきれいだなと思うことがよくあります。一番最初に思ったのは韓国語だったのですが、スタジオでナレーターさんのやさしい声を聞きながらその柔らかな艶やかな韓国語に聞きほれたことがあります。CD BOOKの音声はスタジオで、プロのナレーターさんに原稿を読んでもらい収録します。スタジオのミキサーさんと編集者と著者は、収録現場に立ち会ってナレーターさんが読む言葉を聞いています。あたたかくて、やさしくてその中に凛とした強さも感じて、言葉ってきれいだなうと単純に感動しました。いろんな読者のうれしい声を聞けるのも、いろんな言葉の美しさに直に触れるのも編集者の楽しみの一つです。