2015.07.24 編集部コラム 夏休みとコミックスと私 今から20年前……。小学生だった私の夏休みといえば、昼前に寝床から起き出して、扇風機の前でアイスを食べながら、アニメ『タッチ』の再放送を見るのが定番でした(完全にグータラです)。 そうするうちに、あだち充先生のコミックを買って読むようになりました。『タッチ』はもちろん、『ラフ』や『虹色とうがらし』、『H2』(すべて小学館)などなど。とくに『H2』にはすごくハマりました。 けれど、ここ数年は原稿を読んだり、ゲラを読んだり、資料を読んだり、ネットの記事を読んだり、自己啓発本やビジネス書を読んだり、執筆を依頼した著者の手の内を読んだり……、読むのが遅いのに読むものが多すぎて、コミックとの関係はすっかり冷え切ったものに……。あんなに読んでいたのに……。おとなになってしまったのね……。 そんななか、ひょんなことからコミック熱が高まり、再びコミックを読むように。あだち先生の最新作『MIX』です。『タッチ』ファンの方はみな、ニヤニヤしながら読んでいることでしょう。ストーリーはもちろん、あの空気感、あのコマの送り方、最高です。 『MIX』を読んでいると、『タッチ』も久しぶりに読み返したくなります。何度読んでも飽きないなんて、すごい作品です。コミックとジャンルは違いますが、何度も読まれる、ずっと読みつがれる、愛される書籍を自分も編集したい! と思いつつ、涼しい室内でコミックを読みながらユルユル過ごす私。子どものころからまったく変わっていません……。