2016.06.27 編集部コラム 『どんどん話すための瞬間英作文』、50万部突破しました 著者のほうから企画や原稿を持ってきてくれたことがきっかけで、本になることがあります。少なくない数の企画が届きますが、本になるのはほんの少しです。ちゃんと見極められているのか本当にいつも迷います。著者のお一人の森沢洋介先生は、今から10年以上前、企画の売り込みのためにアポなしで出版社をまわられたそうです。某大手出版社では警備員に抱えられて外に追い出されたとか、されなかったとか…。どこもなかなか編集部まで通してくれなかったとのこと。その訪問先のひとつがベレでした。その企画は、企画会議の一度目では通らず、二度目のトライでもダメかと思いかけたころ「例文がいい、これなら自分もやってみたい」という声がひとつだけあがってぎりぎり通過しました。出版から10年目のつい先日、その本が50万部を突破しました。青いカバーに黒猫がいる『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』という本です。そんなさまざまなゴタゴタもご存じの森沢先生は「50万部ですかぁ、感慨深いです」とポツリ。一度は手放すことになるかもしれなかった企画でしたが、何もしなくても雑誌や書籍、そしてテレビでも、大きく取り上げられたり、有名な方が推薦してくれたりとラッキーなことを自力でたくさん引き寄せてくれる不思議な本です。企画を見極める目を持たなければと反省しつつ、この場合はプレゼン力の問題だったのかもしれないと思ったり…。 ワタヒキ