2020.01.14 社長コラム 質の高い教育を“みんなに” 少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。 今年もベレ出版のこと、生涯学習や出版業界のことなどつらつらと書いてまいります。引き続きお付き合いください。 ここ最近、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が話題になっているのをご存じの方も多いと思います。SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された、2016年から2030年までの国際目標です。昨年くらいから急に騒がれ出した気がするのですが、採択されてからもう4年以上経っているんですね。 この中では、17のゴール(目標)が提起されていますが、その一つに「質の高い教育をみんなに」というものがあります。これまでにも申し上げてきました通り、ベレ出版の出版方針は「生涯学習のテキスト」ですのでSDGsとベレ出版の目標が、期せずして重なったようです。 この標語は、元の英語版だと「QUALITY EDUCATION」となっています。この訳を、「質の高い教育をみんなに」として、“みんなに”と明記したのはとてもナイスだなーと思います。 ちなみに、付随する説明文では「Ensure inclusive and equitable quality education and promote lifelong learning opportunities for all.」ちゃんと「for all」(すべての人に)と書かれています。 教育というと、まず「学校教育」「子どものための教育」が思い浮かぶのではないでしょうか。でも、日本くらい識字率や高校進学率が高い国であれば、学校に行けない子どもを減らすことは、もちろん大事ですが、学校で学び切れなかったことを学び直す機会を増やすのも併せて重要になってくると思います。それをうまくアピールする形に訳出されたと感心しています。 前回は「リカレント教育」の話で、今回は「SDGs」。なんだか政府の方針に振り回されている気もしますが(笑)、教育や生涯学習に注目が集まるのはやっぱり嬉しいですね。 ベレ出版には、そういった社会の要望に応える「QUALITY」、質の高い教材を生み出すことが求められます。わかりやすさ、詳しさ、易しさ、丁寧さ、そういった質にこだわって本づくりに励んでまいります。ということで、本年もベレ出版をよろしくお願い致します。