2020.05.12 社長コラム 本の日はふたつあります。 昨年の10月に、「11月1日は本の日です」という話をしました。この「本の日」は、できてまだ2年というかなり新しいイベントなのですが、実は元々、「世界 本の日」という日が別に存在しています。 下記の、日本書店商業組合さんのHPで詳しく紹介されています。http://www.n-shoten.jp/santjordi.html1995年にパリで開催されたユネスコ協会で、毎年4月23日を「世界 本の日」と定めるという宣言が採択されたそうです。インターナショナルな本の日です。 この日は元々、「サン・ジョルディの日」として親しまれており「いつしかこの日に本と花を贈りあって、愛する気持ちを伝え合うようになりました」とのこと。本と花を贈るというのは、ちょっと気恥ずかしい感じもしますが、欧州らしい風習とも思えます。 「サン・ジョルディの日」を中心としたキャンペーンは、日本でも長年行われています。しかし、定着したとは言いがたいところです。おまけに、別の「本の日」もできちゃいました。 でも、この「本を贈る」という習慣はなかなかに素敵ではないでしょうか。気に入った本を何度も読み返す人も多いので、他のプレゼントより永く手元に残り、印象深い贈り物になるかもしれません。 私としては、勝手ながら11月の本の日は「自分が読みたい本を読む日」4月のサン・ジョルディの日は「贈る本を選ぶ日」と分けたらいいのでは、と思っています。 本の好みは実に多様なので、誰かのために本を選ぶのは、とても難しいのですが(そして、「サン・ジョルディの日」はすでに過ぎてしまいましたが)たまには自分でなく、大切な人のために本を選んでみてはいかがでしょう。