2021.03.09 社長コラム ”マンガ”と”文字もの” 以前も書いたかもしれませんが、2020年は、本が比較的よく売れた年だったそうです。出版科学研究所の発表によると、紙の本の売上は僅かに減ったものの、まずまず健闘し、電子書籍が伸びたので、全体として好調とのことでした。 https://www.ajpea.or.jp/information/20210125/index.html 特に『鬼滅の刃』をはじめ、コミックがよく売れたそうです。私は『DRAGON BALL』や『SLAM DUNK』を貪るように読んで育った世代ですが、相変わらず『週刊少年ジャンプ』はすごいですねぇ。 いわゆるコミックには含まれないのですが、「マンガ日本の歴史」のような“学習マンガ”も好評らしいです。高校時代の友人で、ほとんどの教科の成績が悪いのに、世界史だけ、いつも学年トップだった同級生がいました。彼は、「世界の歴史」の学習マンガを幼少期から愛読していて、人名や出来事を細かく記憶しているだけでなく、さまざまな歴史上の事件の因果関係までをも非常に詳しく説明することができました。マンガにすることで、読みやすくなるだけでなく、記憶に定着しやすくなって学習にも効果的なんですかね。 ここ数年、一般書(語学書、理工書、人文書など)でも「マンガでわかる○○」といった本が数多く発行されています。マンガは、かつては「くだらないもの」のように見られて、「マンガばっかり読んでないで勉強しなさい!」と怒られるイメージがありましたが、時代は変わりました。 とはいえ、マンガではない“文字もの”の本が劣っているわけではありません。文字情報のギュッと詰まった本も、やはり魅力的です。ベレ出版の本は(ほぼ)”文字もの”なのですが、マンガだけ売れていると思われるとなんだか悔しいので、「”文字もの”も、やっぱりおもしろい!」と言われるようにがんばりたいところです。