2021.05.11 社長コラム 続・『コロナ時代』に読む本 前回の当コラムで、「コロナ時代を生きる」フェアを話題にしましたが、フェアに推薦する本を選ぶにあたり、いろいろな本を物色しました。せっかくなので(?)、候補にしていた本をいくつか紹介します。 <周囲や隣人を思いやる> コロナ下では、他人や社会への怒り、苛立ちが露になっています。こんなときこそ、隣人への思いやり、寛容さを大切にしたいですね。 『愛するということ』(紀伊國屋書店)他人を「正しく愛する」ための“技術”を伝える本。恋愛感情としての愛だけでなく、親子愛、世界全体への愛など、より広い対象への愛を取り扱います。米国で出版されたのが1956年(邦訳の出版は1959年)ですが、今でも色褪せない内容だと思います 『料理と利他』(ミシマ社)私自身は全くと言っていいほど料理はできないのですが、とても面白く読みました。無理せず、等身大の暮らしをしながら、日常に丁寧に向き合おうという気持ちになりました。 <数字に惑わされず、数字の意味を理解する> もしベレ出版の本から選ぶなら、下記のどちらかをお勧めします。 『まずはこの一冊から 意味がわかる統計学』『その問題、数理モデルが解決します』日々の「感染者数」「重症化数」などの発表が気になりますが、確率や統計の意味や使い方を知ることができれば、「数字の意味を正しく理解する」ための助けになるはずです。どちらの本も、数学がそれほど得意でなくても読めます! “哲学”と“数学”というと、一見対極のようにも感じますが、どちらも今の時代に求められている気がしています。