2022.01.11 社長コラム 「一年の計」の話 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。この計は「計画」のことで、「一年の計画は、元旦(年初)に立てておくのがいいですよ」という意味です。今日までにまだ一年の計画を立てていない私は、ことわざの意味するところからすでに出遅れているわけですが、「思い立ったが吉日」という素晴らしい言葉もありますので今日からでも計画を立て、いい一年にしたいと思います。 「計」という言葉を『広辞苑第七版』(岩波書店)で引くと ①見積りをたてること。はかりごと。 ②合計・総計の意。 ③数量をはかる装置。とありました。計画を立てて行動するのは、とてもいいことですが、「はかりごと」というと「悪いことを企む」ような印象です(漢字では「謀」と書きますね)。ついでに、「計算ができること」も、もちろんいいことですが、「計算高い」と言う場合はネガティブなニュアンスがあります。打算的で思いやりの心がないように感じられるんでしょうか。「計」の字、なんだかちょっとイメージがよくないですね……。 算数や数学は、苦手な人も多く、とかく嫌われがちな学問ですが、「計算ができること」まで好意的に捉えられていないなら、なんとも残念なことです。でも、計算ができないよりは、できた方がいいのは間違いありません。算数や数学のおもしろさが伝わるような本を出すことで、苦手意識がなくなれば、少しはイメージが変わるでしょうか。「嫌いな科目だけど、見る目が変わった」と感じてもらえるような、そんな本を出していきたいなぁ、ということが、今年の「計」です。 本年もよろしくお願いします。