検索
  • 社長コラム

ジャンルと一口に言いますが

文芸書、語学書、人文書、学習参考書……
書籍にはジャンルがいろいろありますが、ジャンルの分け方自体にも、いくつか種類があります。代表的なものとして、Cコードによる分類と、日本十進分類法(NDC)による分類が挙げられます。Cコードは出版社が本の内容に合わせて付番するものです。4桁の分類コードで、本の裏表紙に記載されています。NDCは、主に図書館で活用されている分類法です。内容により、基本4桁のコードで分類されるのですが、コードの付番は、原則としては各図書館が行なっています。同じ本でも図書館によってコードが異なることもあります。

図書館の場合は、本の探しやすさを重視し、NDCの分類に忠実に従って、本棚を配置しています。書店の場合は、わりとアバウトというか自由で、Cコード通りの置き場所になっているとは限りません。そもそも、書店の棚ジャンルの分け方がCコードに則っておらず、独特です。近年は「暮らす」「働く」「学ぶ」などを切り口にした、新しい棚分類を提示する書店も出てきています。

どの本をどのジャンルに分類するかの正解はありません。書店も図書館も、私たち出版社も、なんとか読者に見つけてもらいたい!と思って適切な分け方は何か、知恵を絞っています。複数ジャンルにまたがった内容で、分類の判断に迷う本も少なくないのですが、特に書店においてどう判断されるかは、出版社としては、実はとっても気になるところです。どこの棚ジャンルに置いてもらうかによって、売れ行きが大きく左右されることがあるからです。

ベレ出版では、1月からいくつかの新刊で「ここに置いてほしい!」という書店の棚ジャンルを本の裏表紙に明記する試みを始めてみました。ささやかな取り組みですが、本を手に取ってもらう機会が少しでも増えれば嬉しい限りです。

学びたい人応援マガジン『まなマガ』

ベレ出版の新刊情報だけでなく、
「学び」に役立つさまざまな情報を月2回お届けします。

登録はこちら

ベレ出版公式SNS

週間ランキング情報やおすすめ書籍、書店様情報など
お知らせしています。ベレ出版マスコット犬「なみへいさん」の
LINEスタンプが登場!