2022.09.13 社長コラム ラジオと書籍の話 先月のことですが、縁あって1ヶ月限定でラジオ番組のスポンサーになりました。文化放送「堀江由衣×浅野真澄の#とれとれ」▼https://www.joqr.co.jp/qr/program/toretore/ 社名を何度も読み上げてくださいましたし、本を何冊も紹介していただけて、今までにない経験ができ、感激しました。 さて、ラジオというメディアは、テレビと違って、映像がない「音だけ」のメディアです。「音だけ」のメディアよりも「音と映像がある」方が、普通に考えると、情報量が多い分、魅力がありそうです。しかし、なかなかどうして、「音だけ」だからこその面白さがあると思います。ラジオが今でも一定の人気を保ち続けているのが、その証拠だと思います。 書籍も同様に、情報量が少ないメディアです。文字が並ぶだけで、基本的に音は出ませんし、絵が動くわけでもありません。しかし、例えば小説とドラマでは異なる魅力があり、どちらかが優れているということではありません。マンガとアニメの関係も同様です。根拠はありませんが、足りない要素を補うために想像力が発揮されて、ときには、情報量が多いメディアを見るとき以上に充足感が得られるのでは?と思っています。 ラジオと書籍、どちらも想像力を喚起するメディアとして、なんとなくシンパシーを感じます。VRなど、さらに情報量の多いメディアも出てきていますが、限られた要素で勝負するメディアにも良さがあります。出版社としては、書籍だからこそ持つ魅力を自覚して、うまく企画に活かしていけたらいいなぁと思っています。