2022.11.08 社長コラム 本との新しい出会い この時期になるといつも書いている気がしますが、11月1日は「本の日」という記念日です。また、その前後が「読書週間」とされています(今年は10月27日から11月9日)。 さらに今年から、「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」と題した、「秋の読書推進月間」キャンペーンが始まりました。▼https://book-meets-next.com/期間は10月27日から11月23日までです。 「読書の秋」にちなんで、この機に読書推進を図る試みです。私たちのように出版を仕事にしている者は、「飯のタネ」として読書推進に期待する面もあります。しかし、書店や出版に携わる人の中には、仕事としてだけでなく、文化・教育など公益の観点から、読書推進に力を入れている方がとてもたくさんいます。次から次にキャンペーンが出来てきますが、「なんとか読書推進活動を促進したい」という、関係者の強い思いの表れと理解いただければ嬉しく思います。 「本との出会い」というと、読書を習慣とする人なら「読んだことのない本との出会い」を想起しそうです。それももちろん、本との出会いですが、読書推進にとってもっと重要かもしれないのは、「本を読んだことのない人が、初めて本と出会う」場面をどう作り出していくか、ということです。出版社としても「既存の読書好きが喜ぶ企画」の方が確実に売れそうなので、そちらに意識が偏りがちです。ただ、簡単ではないとしても、今はまだ本を読まない人、本に興味があまりない人に訴えかけられる企画はどんなものか?ということを常に考えていかねばと、この機に自戒しています。