2023.01.06 著者のコラム 体を鍛えることと語学学習の共通点について #1 著者 恒石昌志 こんにちは、2023年1月の連載を担当させていただくこととなりました恒石昌志です。昨年11月にベレ出版より『[決定版]語源で増やす英単語』を出版させていただきました。 目次自己紹介体を鍛えることと語学の共通点 自己紹介 私について簡単な自己紹介をさせていただきます。 高知県の小さな漁村に生まれ、英語とは全く縁もない環境で育ちました。英語どころか、第一言語もヘビーな土佐弁で日本語の標準語すら怪しい田舎の少年時代でした。ごく普通に、と言いたいところですが、中高一貫校だったので高校受験のプレッシャーもなく、大学進学の希望もなく、ごく普通以下の落ちこぼれ学生生活を送ります。非常にダークな事情もあり詳細は割愛しますが、高校に入りひょんなことで一念発起し、英語の独学を始めます。紆余曲折を得ながらなんとか英語ができるようになり、19歳でオーストラリアに渡り4年留学した後、日本に帰国。現在は日本で海外の企業とITの仕事をしています。 シドニー時代によく通ったビーチは観光客がいないのでいつも静かよく洋書のペーパバックをここで読んだ 1月の4回の連載は私の習慣とする「体を鍛えることと語学学習の共通点について」考察してみたいと思います。というのも私は英語以外の外国語も学習経験がありますが、習い事や芸事、学習には普遍の真理というものがあると感じているからです。自分の語学学習の履歴と体を鍛えてきた経験を俯瞰して見た時に、他の習い事にも応用できる、そのような視点を読者のみなさまに提供できるのではないか思います。 体を鍛えることと語学の共通点 突然ですが、私は体を鍛えることには全く興味がありませんでした。というのも私は体育会系の中高におりましたので、スポ根マンガか現実化したような厳しい上下関係、根性論、しごきのようなカルチャーにものすごく反発していて、自分はそのようなことから無縁でいたいと思っておりました。そんな私が運動を自主的に始めたのは、意外と現金な理由からでした。オーストラリアに留学時、私は二十歳そこそこで、それなりに肥満体型だったので、服を買うにも恋愛するにもなんとしても痩せなければと、思い悩んだ末の行動でした。さっそく洋書で筋トレの本を何冊か買って読み込み、現地のジムに入会します。地元の個人経営のジムで日本人はおろか、アジア人すらジムにはいませんでした。183センチ、100キロの私より大きなオーストラリア人にお前は細い、痩せる必要なんかないじゃないかと言われたのはご愛嬌です。 ルーティーンはウェイトトレーニングとウォーキングの二本立てトレーニング中はAirPodsで洋書のaudiobookを聴くことが多い 筋トレを始めて一番悩んだのは自分のやっていることが合っているかどうかがわからないことでした。筋トレをして筋肉痛になる日とならない日がありました。筋肉痛にならないと筋肉に効いていないのか、これは当時真剣に悩みました(現代のエビデンスでは筋肉痛の有無は筋肉の成長と相関関係がありません)。結局筋トレのベストセラーで一週間にこのメニューをこなせ、と書いてある通りに3ヶ月ほどやってみました。そのベストセラーには全く違う体型に変身した水着姿の男女が日付の経過を見せるため新聞を持っている写真がありました(アメリカのダイエット広告でよく見かけるbefore/after写真です)。さすがにそこまで大幅な変化はなかったものの人に気づかれるぐらいの変化はありました。それから十数年、今日に至るまで運動生理学の本を読んだり、論文を読んだりしていますがわかったことがあります。それは、筋肉を付ける方法というのは既にだいたい確立していて、これは大昔(あのアーノルド・シュワルツェネッガーがボディビルダーだった50年近い前)からあまり変化がないということです。(第2回につづく) 記事を書いた人:恒石昌志(つねいし まさし)高知県生まれ。高校の時から英語を独学し、19歳でオーストラリアのシドニーに渡りThe University of Sydneyで英語を学ぶ。その後、現地で経営学を学び、日本に帰国。現在は東京に在住し、ITサービス・インフラ構築などの海外プロジェクトに携わっている。独学で英検1級、TOEIC990点、通訳案内士(英語)、観光英検1級、情報処理技術者資格などを取得。生まれ故郷高知県の観光特使(学識経験者)も2013年から務めている。所属学会:日本言語学会 [決定版]語源で増やす英単語Amazon 2,420円(2023年01月05日 15:02時点) 関連書籍 [決定版] 語源で増やす英単語 語源的なアプローチで、語彙を「無限」に増やす! 恒石昌志英単語・熟語