2024.01.22 社長コラム 塞翁が馬 新年早々、能登半島地震が発生しました。他にも、羽田空港の飛行機事故など痛ましい事故が続き、明るい気分になかなかなれない年明けだったかと思います。被災された方、事故に遭われた方とそのご家族に、心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈りします。 たまに「座右の銘」を聞かれることがあります。特にこれといったものが思い当たらず困っていたのですが、最近は「人生万事塞翁が馬」という言葉を挙げることにしています。良いことがあったときには、この後で起きるかもしれない不運に備えて気を引き締め、悪いことがあったときには、いずれ幸運が訪れることを期待して前向きな心持ちを保つようにしています。あまりにも悪いことが起こったときには、気持ちを切り替えようとしても、そんなに簡単に割り切れるものではないでしょう。ですが、そういったときに言葉が自分の心を少し後押しして、前向きな気持ちになるきっかけをくれるのでは、と思っています。「やまない雨はない」なんて言葉もいいですね。 言葉は物質的なものではなく、おなかは膨れませんし、寒さもしのげません。ある面ではとても無力とも言えますが、それでも出版を営むものとしては、言葉が人を助けることもあると信じています。ベレ出版の本に書かれた言葉が、どこかで誰かの人生の助けになることを祈りつつ、今年も精進してまいります。本年もよろしくお願いいたします。 (おまけの余談)まったく別の話題になりますが、前回の記事で「最寄り駅の書店が閉店してしまう」と嘆いたのですが、別の書店さんが経営を引き継ぎ、書店が存続することになりました。ちなみに最寄り駅というのは、東京都杉並区のJR阿佐ヶ谷駅です。地元住民として大変嬉しく、元の「書楽」さんを運営されてきた株式会社戎さんと、新たに引き継ぐ株式会社八重洲ブックセンターさんのご英断に大感謝です。身近にあった明るいニュースということで、皆さんにも嬉しさをお裾分けいたします。 「文士の街」書店の灯は守られた 阿佐ケ谷に43年「書楽」 譲渡し営業継続へ 閉店発表で存続望む声続々(東京新聞 TOKYO Web)