数学が解き明かした物理の法則 目次
 
T 微分法が解き明かした運動の法則
 第1章 万有引力の発見――『プリンキピア』を読む(1)
  1−1 万有引力の発見から『プリンキピア』まで
  1−2 ケプラーの3 法則
  1−3 『プリンキピア』の構成
  1−4 慣性の法則
  1−5 速度と加速度
  1−6 質量と運動量
  1−7 運動の法則と「ガリレイの落下の法則」
  1−8 作用反作用の法則
  1−9 月が地球に向かって落下する加速度
  1−1 万有引力の法則の発見
 第2章 楕円軌道の証明――『プリンキピア』を読む(2)
  2−1 面積速度一定の法則を導く
  2−2 楕円軌道を導く
  2−3 証明で使う楕円の図形的性質
  2−4 楕円軌道の証明の完成
 第3章 未来を予測する数学――微分方程式
  3−1 初期条件と変化を表す法則
  3−2 温度の変化率――麦茶を氷水で冷ます
  3−3 関数を微分する
  3−4 微分方程式とは
  3−5 連立の微分方程式――麦茶を水で冷ます
  3−6 相空間と相流――未来を予測する
 第4章 微分方程式が解き明かした運動の法則
  4−1 3次元直交座標で運動を表す
  4−2 運動の法則を微分方程式で表す
  4−3 直線に沿った様々な運動
  4−4 面積速度一定の法則を導く
  4−5 2体問題と重心―― 2つの物体の運動を調べる
  4−6 多体問題と摂動論
  4−7 力学的な自然観
  4−8 ラプラスの魔は未来を見通せるのか――カオスの話
 
U 変分法が解き明かした運動の法則
 第5章 変分法とその応用
  5−1 微分法と変分法
  5−2 さまざまな変分問題とその解
  5−3 光に関するフェルマーの原理
  5−4 波面の動きから光の屈折の法則を導く
  5−5 フェルマーの原理から光の屈折の法則を導く
 第6章 最小作用の原理が運動の法則を表す
  6−1 最小作用の原理
  6−2 作用を最小にする時空経路
  6−3 最小作用の原理から運動方程式を導く
 
V 曲がった空間の幾何学が解き明かした相対性理論
 第7章 物質の分布が空間の曲がり方を決める
  7−1 私たちの住む空間は平らだろうか
  7−2 非ユークリッド幾何学の発見
  7−3 空間の次元
  7−4 曲面のガウス曲率
  7−5 ガウス曲率は内在的である――ガウスが驚嘆した性質
  7−6 測地線どうしがなす角
  7−7 私たちの住む空間は曲がっているか
  7−8 空間の曲がり方を決めるアインシュタイン方程式
 第8章 時空の曲がり方が物体の運動経路を決める
  8−1 重力場内の物体の運動の特徴
  8−2 物体の運動経路は時空の測地線である
  8−3 時空は曲がっている
  8−4 地球内部の時空の曲がり
  8−5 物質が時空を曲げる
  8−6 固有時間最大の原理
  8−7 固有時間を式で表す
  8−8 固有時間から最小作用の原理を導く
 
W 複素数が解き明かした量子力学
 第9章 複素数と三角関数の美しい関係
  9−1 なぜ複素数まで数の範囲を拡張するのか
  9−2 複素数の四則演算と方程式
  9−3 複素数平面
  9−4 複素数と三角関数の関係
  9−5 なぜcos θ+ i sin θをexp(i ×θ)と表すのか
  9−6 代数学の基本定理の証明192
 第10章 三角関数の位相が解き明かした光の波
  10−1 波の干渉
  10−2 波の位相と干渉
  10−3 光についてのヤングの実験
  10−4 光の反射:なぜ斜めに反射しない?
  10−5 光の反射:垂直方向
  10−6 光の反射と「停留」経路
  10−7 光の屈折の法則
  10−8 ホイヘンスの原理
 第11章 複素数の位相が解き明かした量子力学
  11−1 電子の2 スリット実験
  11−2 量子力学での電子像――干渉を起こす粒子
  11−3 電子の波は何を表しているか
  11−4 電子の波の動きを経路積分で表す
  11−5 作用の基準――プランク定数
  11−6 マクロな世界とミクロな世界の運動の違い
  11−7 アインシュタインの関係式とプランク定数
   
付録 楕円軌道の運動方程式による証明
索引
参考文献