序章 「入試古文」を考える
何のために古文を学ぶのか? コミュニケーション能力を磨く 入試問題を読んでみる 整理されていない表記での出題 本格的に読解すると 句読点や濁点のない文章
第1章 昔話を読み直す・・・時代による変容
『一寸法師』を読み直す 『浦島太郎』を読み直す 平安時代の『浦島太郎』 奈良時代の『浦島太郎』・室町時代の『浦島太郎』
第2章 浄瑠璃・狂言を読む・・・セリフの面白さ
セリフから場面をイメージする 浄瑠璃で読む江戸時代のセリフ 「語り」の表現の豊かさ 浄瑠璃や歌舞伎の外題 狂言で読む「掛け合い」の面白さ
第3章 俳文を読む・・・軽いトークを聞くように 俳句と和歌の違い 動物をテーマとした芭蕉の俳句を鑑賞する 五・七・五に盛りきれない思いを文章に 想像力を駆使して読み解く 典拠の面白みを味わう 付け合い語 お気楽トーク
第4章 歌物語を読む・・・歌から始まるストーリー
「初めにことばありき」 「歌物語」とは 『万葉集』の伝えるエピソード 『今昔物語集』バージョンで読んでみる 和歌の解釈の揺れ幅 「誤読」なのか? 『伊勢物語』のアレンジと、さらなる可能性と
第5章 仏教説話を読む・・・真実を見通すまなざし
出家者と愛欲 イメージトレーニング 冷徹な認識
第6話 説話を読む・・・コメントする視点のあり方
エピソードとコメントの関係性 「浮気な男の話」江戸時代版コメント 「浮気な男の話」平安時代版コメント 作者の興味の差がコメントに反映する 編集方針がコメントを規定する
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